歴史と自然感じる岡山 前編 備中松山城

天空の山城 備中松山城へ行ってきました。
Googleマップを眺めていて、旅の目的地に決めた場所です。

岡山県高梁市にある備中松山城は日本100名城に数えられ、現存天守12城のうち、唯一の山城です。
備中高梁駅から、徒歩では90分。
歩く予定でしたが、想定よりも暑い日だったので、8合目のふいご峠まではタクシーを使うことにしました。

駅を出てしばらくすると、高梁基督教会堂が見えてきます。
武家屋敷通りを通過すると、道はどんどん登り坂に。棚田や川が見えるのんびりとした景色です。
ふいご峠まではくねくねした山道を登っていきました。ガードレールがないところもあり、運転するのはなかなかスリルがありそうです。

ふいご峠からは山道に入ります。葉っぱの緑と木々の間から見える空、緑と土の香り、葉っぱの揺れる音、鳥の声。
全身で自然を感じることができて、とても気持ちがよかったです。
たまに振り返ると高梁の町が下の方に見えるので、高い所を歩いていることがわかります。
道にはところどころに“城主”からの“登城心得”の看板がありました。

 

そして、石垣が見えてきます。大手門付近の石垣は大河ドラマ「真田丸」のオープニングで使われたそうです。
目の前に立ちはだかる石垣を眺めながら、攻めるのは大変そうだなぁと思いながら登っていきます。
広々とした二の丸に着くと、猫城主さんじゅーろーの石像。
天守をバックに記念撮影ができるところにいます。
2018年の豪雨災害後、住み着くようになった猫だそうです。

ついに山頂の天守へ到着。
山道を登ってきたので、なんだか達成感のある登城です。
外は暑いくらいでしたが、中は涼しく、板張りの床が気持ち良いので長居をしてしまいました。
木組みの構造も素敵です。
天守の前では本物のさんじゅーろーに会うことができました。
お城で日向ぼっこなんてうらやましいですね。

備中松山城は季節によっては雲海に包まれる姿を見ることができたり、
紅葉もきれいなようなので、別の時期にも来てみたいと思いました。

駅までの帰り道は歩いてみることに。距離は結構ありますが、周りを見ながら歩くとあっという間です。
田植えが終わった田んぼには小さなオタマジャクシが泳いでいました。



武家屋敷に立ち寄り、当時の暮らしを想像しながら、高梁駅へ向かいます。
駅に隣接している高梁市図書館にあるスタバでひと休み。
コーヒーとチーズケーキがたくさん歩いた体に沁みました。